川歩き

川歩きの活動について思うこと

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みどり幼稚園では、昔から良く近くを流れる入間川へ遊びに行きました。
水の中に入ってみたり、テトラをジャンプして渡ったり水中の生き物を観察したり、水切りをしてあそんだりと、園では味わえない遊びに子ども達が生き生きとしていました。

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又、春になると桃の花や桜の花が咲き本当に美しい風景でした。
そんな中、子ども達の中から自然と「この川は、どこまで流れていくんだろう?」と言った声が聞こえるようになってきました。
子どもが疑問に思ったり、興味を持った時こそ学びに繋がるチャンスだと感じました。
自分達の住む市を流れるこの川がいったいどこまでいくのか、寄り道したり、遊びながら子ども達と見てみたいと思ったのが川歩きの始まりです。

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年少組から始まる川歩き、入間市の豊水橋~東京湾までの約77、5キロの旅路を3年間掛けて歩きます。
この川が海につながっていることなど子ども達は、想像することが難しくただ自由気ままに川の中を覗き込んで魚を探したり、水を触ったり、自然に親しみ歩きます。
背負っているリュックサックの大きさと身体がアンバランスでまだ歩き方もぎこちなく感じます。
年中組になりますと川越周辺を歩きます。やがて荒川と合流し一気に川幅が広がりまた少し景色が変わりスカイツリーも次第に大きく見えてきます。
沢山の水門を目の前でみることが出来、その大きさや流れの力強さを感じることが出来ます。
又、つくばエキスプレス・千代田線・常磐線などの電車の高架下を歩き、電車好きの電車博士が「あれは、○○線だ」と教えてくれます。

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年長組になるとより一層、楽しみを見つけるのが得意になり歩く姿も力強く感じられます。
歩いていると時々出てくる河口から~キロといった表示の数字が少なくなるにつれて海の匂いがしてまた子ども達のテンションが上がります。
帰りの高速道路を通るバスの中から自分達の歩いてきた道を沢山見ることが出来ます。
将来、子ども達が大人になる頃、自分で車を運転したり、恋人の運転する助手席でふと外を見ると幼稚園の時にあるいた道があり、
「そういえばあの道歩いたよな~よく歩いたな~」「貝殻や花を沢山見つけたっけ」と思い出しほっこりする日がくるのではないでしょうか。

最後になりますが、3年間の川歩きの活動を通して自分達の市を流れる身近な川がどんなところを流れ、何処に行きつくのかを沢山の遊び・体験・発見から学び、又、時には、距離が長く大変な時もありますが、つらい時にもうひと踏ん張り出来る強い心と身体の基礎が養われます。
これは、その後のクラス活動、行事、山登り、ウオーキング大会に向かう姿勢に大きく影響していると思います。

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